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# リファレンスダッシュボード

SambaNova は、エクスポーターごとに 1 つ、計 3 つの Grafana ダッシュボードの例を提供しています。これらは出発点であり、サポート対象の製品インターフェースではありません。まずインポートして、メトリクスで知りたいことに答えられるか、クエリがどのように書かれているかを確認した上で、必要なパネルをチームで既に運用しているダッシュボードにコピーしてご利用ください。

| ダッシュボード | UID | エクスポーター | 答えられる疑問 |
| :- | :- | :- | :- |
| SambaRack - Rack Power | `sambarack-power` | [PDU エクスポーター](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-pdu.md) | 各ラックはどれだけ電力を消費しているか |
| SambaRack - Fan and Temperature | `sambarack-thermal` | [XRDU エクスポーター](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-xrdu.md) | XRDU の温度とファンの回転速度はどうなっているか |
| SambaRack - RDU Utilization and Health | `sambarack-rdu` | [SambaNova エクスポーター](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-sambanova.md) | RDU はどれだけ使われているか。障害やエラーは出ていないか |

ダッシュボードがエクスポーターごとに 1 つなのは、それがインストールの単位と一致する境界だからです。有効化していないエクスポーターがあっても、`No data` のパネルだらけのダッシュボードが残ることはありません。

どのダッシュボードも、同じ行が同じ順序で並びます: **稼働しているか、何をしているか、何が問題か**。

> [!NOTE]
>
> チャートはデフォルトでダッシュボードをデプロイします (`dashboards.enabled: true`)。代わりに Grafana UI からインポートする場合は、チャートの `dashboards/` フォルダから JSON ファイルを取得してください。
>
> ```bash theme={}
> helm pull oci://<sambanova-registry>/sambanova-hardware-monitoring --version 1.0.0 --untar
> ```

## 各ダッシュボードの内容

### ラック電力 (`sambarack-power`)

変数: `datasource`、`rack`。

| 行 | パネル | わかること |
| :- | :- | :- |
| Fleet | PDUs reachable、Total draw、Measurements unavailable、PDUs down | 監視が機能しているかどうかと、合計消費電力。後ろの 2 つは、値がゼロの間は色が付きません。 |
| Power per rack | Power draw by rack、Draw by PDU、Down PDUs | ラックごとの消費電力の推移、各 PDU の現在の消費電力、応答していない PDU |
| Device (折りたたみ) | PDU inventory | 各 PDU のモデル・ファームウェア・シリアル |

### ファンと温度 (`sambarack-thermal`)

変数: `datasource`、`rack`、`xrdu`。`rack` は単一選択です。すべてのパネルが 1 つのラックを表示するため、フリートが拡大してもセンサーごとのチャートは読みやすいまま保たれます。`xrdu` には、選択したラックの XRDU のみが表示されます。

| 行 | パネル | わかること |
| :- | :- | :- |
| Fleet | BMCs reachable、Sensors reporting | そのラックの監視が機能しているかどうか |
| Temperature | Temperature by sensor | 選択したラックの、センサーごとの温度の推移 |
| Fan | Fan speed by sensor | 選択したラックの、ファン速度の推移 |

### RDU 使用率と健全性 (`sambarack-rdu`)

変数: `datasource`、`rack`、`node`。`node` のリストは、選択したラックのものに絞り込まれます。

| 行 | パネル | わかること |
| :- | :- | :- |
| Fleet | Nodes reporting、Utilization (avg over range)、New faults、Tiles offline | ノードが稼働しているか、選択した時間範囲内でどれだけ使われていたか、その時間範囲内に何か故障が発生していないか |
| Utilization | Utilization by rack | 各ラックの使用状況。タイル使用率の平均 (100 - idle) として表示します |
| Health | Faults and errors per hour by node、Tiles offline by node | 最近状態が変化したノードはどれか |
| Platform (折りたたみ) | Platform inventory and firmware | ノードごとのラック、稼働時間、ファームウェアバージョン |

> [!NOTE]
>
> パネルの集計はノードとラックの単位のみです。タイルごと・XRDU ごとの系列はありません。エラー数がゼロでないこと自体は正常であるため、ダッシュボードではエラーを 1 時間あたりのレートとしてのみ表示します。

## ダッシュボードのカスタマイズ

一部のパネルは、エクスポーターではなくお使いの設定に依存しており、設定がなければ空のままになります。

| パネル | 必要なもの |
| :- | :- |
| Power draw by rack | 各 PDU ターゲットの `rack` ラベル。エクスポーターは PDU がどのラックにあるかを判別できません。ラベルがない場合、このパネルにはラベルなしの系列が 1 本だけ表示されます (合計値自体は正しいままです)。 |
| ファンと温度ダッシュボードのすべてのパネル | 各 XRDU ターゲットの `rack` ラベル。これがないと、`rack` 変数には何も表示されません。 |
| RDU ダッシュボードの、ラックで絞り込むすべてのパネル | `rack` ラベルを供給する `sambanova-exporter.serviceMonitor.rackMap` |

```yaml theme={}
pdu-exporter:
  targets:
    - address: <pdu-ip>
      name: <rack-id>-pdu1
      labels:
        rack: "<rack-id>"
```

各ダッシュボードのデータソースはテンプレート変数になっているため、別の環境のデータソース ID に縛られることはありません。この変数は、`Prometheus` という名前のデータソースを事前選択します。別の名前を使っている場合は、ダッシュボード上部のリストから選択してください。

独自のパネルを作る際は、これらのダッシュボードで使っている次の 4 つの慣例を踏襲することをおすすめします。

| 慣例 | 理由 |
| :- | :- |
| 電力は `level="total"` でフィルタする | PDU は同じワット数を複数のレベルで報告します。フィルタなしの合計は実際の約 3 倍になります。[PDU エクスポーターのラベル](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-pdu.md#ラベル) をご参照ください。 |
| ギャップ埋め (`spanNulls`) は無効のままにする | エクスポーターは、デバイスが失った測定値を、古い値やゼロとして公開する代わりに出力自体を止めます。そのため、グラフの欠落はそれ自体がシグナルです。[PDU エクスポーターの動作](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-pdu.md#動作) をご参照ください。 |
| タイルのパーセンテージは合計しない | `sambanova_tile_exec_percent` はタイルごとに 1 系列を報告します。ノードまたはラックごとの平均を使ってください。[タイルコレクター](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-sambanova.md#タイルコレクター) をご参照ください。 |
| `-1` を除外する | タイルおよびスループットのメトリクスは、存在しなかった、または応答しなかったコンポーネントに対して `-1.0` を報告します。すべての集計に `!= -1` を追加してください。[センチネル値](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-sambanova.md#センチネル値) をご参照ください。 |

## ダッシュボードのインストール

| 方法 | 適する場面 |
| :- | :- |
| [Helm チャート](#helm-チャートでのインストール) | いずれにせよ監視チャートをインストールする場合 |
| [ConfigMap の手動作成](#configmap-の手動作成によるインストール) | チャートのリリースに手を加えずにダッシュボードを入れたい場合 |
| [Grafana UI](#grafana-ui-でのアップロード) | 一度だけ確認したい場合、または Grafana にダッシュボードサイドカーがない場合 |

最初の 2 つの方法には、Grafana のダッシュボードサイドカーが必要です。サイドカーがない場合、ConfigMap は作成されますが、誰もそれを読み込みません。

### Helm チャートでのインストール

チャートはデフォルトでダッシュボードをインストールします。`dashboards.enabled` を `false` にしていた場合は、有効に戻してください。`--reuse-values` を付けると、既存のエクスポーターとターゲットの設定が維持されます。

```bash theme={}
helm upgrade --install hwmon \
  oci://<sambanova-registry>/sambanova-hardware-monitoring \
  --version 1.0.0 --namespace monitoring --reuse-values \
  --set dashboards.enabled=true
```

エアギャップ環境のインストールでは、代わりにローカルのチャートファイルからアップグレードしてください。[監視のインストール](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/monitoring-install.md#ステップ-7-ダッシュボードのインストール) をご参照ください。

サイドカーが、チャートの適用するラベルをセレクターにしていることを確認します。

```bash theme={}
kubectl get deploy -n monitoring -l app.kubernetes.io/name=grafana \
  -o jsonpath='{.items[*].spec.template.spec.containers[?(@.name=="grafana-sc-dashboard")].env[?(@.name=="LABEL")].value}'
```

`kube-prometheus-stack` は `grafana_dashboard` を使用します。これはチャートのデフォルトと同じです。お使いの環境で異なる場合は、`dashboards.sidecarLabel.key` を設定してください。

> [!WARNING]
>
> サイドカーのラベルが誤っていても、エラーは出ません。ConfigMap は作成されるのに、ダッシュボードはいつまでも表示されません。

同梱のダッシュボードに加えて独自のダッシュボードを追加するには、以下を実行します。

```bash theme={}
helm upgrade --install hwmon \
  oci://<sambanova-registry>/sambanova-hardware-monitoring \
  --version 1.0.0 -n monitoring --reuse-values \
  --set dashboards.enabled=true \
  --set-file 'dashboards.extra.my-dashboard\.json=./my-dashboard.json'
```

エアギャップ環境のインストールでは、`oci://` のチャート参照の代わりに `./sambanova-hardware-monitoring-1.0.0.tgz` を使用してください。

ファイル名のドットはエスケープしてください。バックスラッシュがないと、スキーマが `got object, want string` というエラーで値を拒否します。このフラグはダッシュボードごとに繰り返します。独自のダッシュボードのみを配布する場合は、`dashboards.bundled: []` を設定します。同梱ダッシュボードと同じファイル名の `extra` エントリは、同梱のものを置き換えます。

### ConfigMap の手動作成によるインストール

ダッシュボードごとに 1 つずつ、サイドカーの検出用ラベルを付けた ConfigMap を作成します。1 つにまとめないでください。ConfigMap の上限は 1 MiB であり、サイドカーは変更された ConfigMap を丸ごと再読み込みします。

```bash theme={}
cd sambanova-hardware-monitoring/dashboards

for f in sambarack-power sambarack-thermal sambarack-rdu; do
  kubectl -n monitoring create configmap "$f" \
    --from-file="$f.json=$f.json" \
    --dry-run=client -o yaml \
  | kubectl label -f- --local --dry-run=client -o yaml \
      grafana_dashboard=1 app=sambanova-hardware-monitoring \
  | kubectl apply -f -
done
```

ConfigMap のキーは `.json` で終わる必要があります。それ以外のキーは Grafana に無視されます。

サイドカーが読み込んだことを確認します。

```bash theme={}
kubectl -n monitoring get cm -l grafana_dashboard=1
kubectl -n monitoring logs deploy/<grafana-deployment> -c grafana-sc-dashboard | tail -20
```

サイドカーは、書き込んだファイルごとに 1 行のログを出力します。ログが 1 行もない場合は、ラベルセレクターが一致していません。ダッシュボードを更新するには、同じコマンドを再実行します。削除するには、3 つの ConfigMap を削除します。

### Grafana UI でのアップロード

Grafana で **Dashboards**、**New**、**Import** の順に進みます。JSON ファイルをアップロードし、求められたら Prometheus のデータソースを選択します。ファイルを編集する必要はありません。

## ダッシュボードの場所

組織で使用している URL で Grafana を開き、`sambarack` で検索します。

デフォルトの `kube-prometheus-stack` では、ダッシュボードは SambaRack フォルダではなく General フォルダに配置されます。フォルダ設定が効くのは、サイドカーがフォルダアノテーションのオプション付きで動作している場合のみで、デフォルトのインストールではこのオプションは設定されません。

## 既知の制限

| 制限 | 詳細 |
| :- | :- |
| RDU ホストはホスト名ではなく `node` ラベルで識別されます | `node` は ServiceMonitor が付与するもので、エクスポーター自身はホスト名を公開しません。`rack` は、`rackMap` を設定した場合にのみ付きます。 |
| 同梱のダッシュボードはエクスポーターをまたいだ集約をしません | フリート全体のビューを作るには、3 つすべてに `rack` を設定してください。RDU 系列には `sambanova-exporter.serviceMonitor.rackMap` を、PDU と XRDU の系列にはターゲットの `labels` を使用します。 |
| アラートは含まれません | アラート設定に値するシグナルについては、[PDU エクスポーター](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-pdu.md#動作) と [XRDU エクスポーター](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/exporter-xrdu.md#動作) の動作の表をご参照ください。 |

## 次のステップ

* [監視のインストール](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/monitoring-install.md)
* [トラブルシューティング](https://docs.sambanova.ai/docs/ja/v2.2.6/sambastack/hardware-admin/sambarack-manager/monitoring/monitoring-troubleshooting.md#ダッシュボードが空の場合)
